サブサハラアフリカでは、都市部・農村部を含め、約4億人がいまだに衛生的な水にアクセスできないと言われています。この状況は、過去10年間ほとんど改善されていません。特に農村部では、不衛生な溜め池から水を汲まなければならない人が多く、水汲みのために子どもや女性が長い距離を歩くこともあります。こうした暮らしは、教育の機会を奪い、健康を損なうなど、二次的な被害にもつながっています。
野生動物も使うような不清潔な水により下痢が蔓延しており、子どもの場合は命を落とすこともあります。
多くの場合子どもや女性が毎日何時間もかけて水汲みに行っており、学校に行く時間や女性が働く機会を失っています。
水汲みに行く子どもや女性は、その道中レイプのリスクや野生動物、蛇に襲われる被害に遭うこともあります。
不衛生な水が主な原因で毎日800人以上の乳幼児が死亡している
政府や国際援助機関の支援により、ウガンダの水環境の整備は着実に進められてきました。農村部ではハンドポンプ式井戸の設置が広く行われており、近年では都市部に近い地域を中心に、コミュニティによって共同管理される水道型水源「公共水栓」の導入も進んでいます。これまでにウガンダ国内には6万基以上のハンドポンプ井戸が設置されてきましたが、そのうち1万基以上が故障していると報告されています。さらに、一度故障すると修理までに平均で数か月を要することも少なくなく、ある調査では全体の半数以上が稼働していないという結果も出ています。
こうした状況の背景には、以下のような維持管理上の課題が存在しています。
設備の維持管理や故障時の修理に必要な費用が十分に回収できていないため、修理が遅れたり、長期間放置されてしまうケースが多く見られます。
質の高いスペアパーツの入手が難しく、また修理を担当するメカニックの技術や経験にばらつきがあることで、修理の質が安定せず、結果として故障が繰り返されてしまいます。
外部支援によって給水設備の設置や修理が行われてきた背景から、住民が自ら維持管理に責任を持つ意識が育ちにくい環境にあります。
政府や国際機関によって設置された給水設備の維持管理は、多くの場合、コミュニティによる自主管理に委ねられています。また、個人が設置した公共水栓も、一般的にはマニュアルに基づいて管理されています。しかし、こうしたマニュアルによる料金回収が十分に機能しておらず、給水設備の使用料が回収しきれないという課題があります。
現金による料金回収は、担当者の管理に大きく依存しており、担当者の悪意や管理ミスにより、不正が起きやすくなってしまいます。
安全な水にアクセスできない人が未だ多く存在している主な要因は、
設置後の井戸の維持管理が機能していないこと。
維持管理がされれば、これまで設置した井戸が稼働し続け、
より多くの人が安全な水にアクセスすることができます。
SOLUTION
料金回収システム
SUNDAを導入し、
給水設備の持続可能な維持管理の
仕組みを構築する。
給水設備用スマートメーターとオンライン決済システムの組合せで、
“Pay-as-you-fetch”型の料金回収の仕組みを構築。
SUNDA を給水設備に設置することで、料金回収が継続的に確実に実施できるようになるとともに、
維持管理オペレーションを見直すことで、持続可能な維持管理の仕組み作りを実現する。
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